「…咲楽…大丈夫だから…」


「…本当に?無理してない?」


「…むしろ、咲楽が怖い方が、やだ…」




小さい声で、それでも確かに神崎を止めた。


女子達は、神崎の殺気が静まったからか、ほっと息をつく。

…が。




「…あんた達の顔、覚えたから」



神崎が睨みつけながらそう言うと、蜘蛛の子を散らすように逃げていった。



…顔覚えたって…お前はどこのヤクザだよ。












…取り敢えず、この一件はこれで終結の様だ。