家が由緒あるだの伝統があるだの、やれ顔が良いルックス良いだの、何やってても常に目立つ。
体育のゲームで点入れれば耳が痛いくらいに周りが騒ぐし、教師に指名されて正答書けば
何故か女子達の悲鳴(嬌声←)があがるし、グループ分けみたいなのやれば女子(たまに男子)が戦争し出すし…。
はっきり言って、いい迷惑だ。
「ちなみに、今回のお隣さんは?」
「…知らね」
「おま、知らねって…」
「朝来たとき、居なかったんだよ」
「あ、なるほど。…つーことは、今年の隣はお前の追っかけじゃねー訳だ」
晴人曰く、俺の追っかけ(?)は、俺を見るためにいつも早く学校に来るらしい。
…その時間を何故もっと有意義に使わないんだ…?
「…そんじゃぁまた…前みたいなコトになる訳かぁ……」
晴人がげんなりとした様子で空を仰ぐ。
それを横目で見て、俺は再び、溜息をついた。
