風花との楽しい食事の余韻に浸りつつ、私は帰路を急ぐ。
結局また夜中になってしまった。
そしてふと思い出す。
あの夜のコンビニでのことを。
今日もあのコンビニの前を通れば、また彼に会えるだろうか。
私ははっとして、そんな考えを振り払う。
何を考えているのよ、私。
あの人は絶対関わってはいけない人。
本能でそう感じたんだもの。
早足で素通りしよう。
私はあのコンビニに差し掛かかる。
早足で通りすぎようとした時だった。
誰かの怒鳴り声が聞こえる。
「てめえ、舐めてんじゃねえぞ!」
声がするほうへ目をやると、男2人が喧嘩をしているようで、左の男が右の拳を振り上げるところだった。
ガッ!
鈍い音がして、右の男が倒れこむ。
よく見ると、倒れた男は金髪。
この前私を助けてくれた男だった。
かなり殴られたようで、口から血が流れている。
左の男がまた振りかぶったので、私は考えるより先に声が出ていた。
「お巡りさん、こっちです!」
誰もいない道のほうに向かって大きな声で叫ぶ。
すると殴っていた男は手を止め、舌打ちをして金髪の男から手を離すと、コンビニの向こう側の暗闇へと消えていった。
男が立ち去ったのを確認して、私は倒れている彼に駆け寄る。
結局また夜中になってしまった。
そしてふと思い出す。
あの夜のコンビニでのことを。
今日もあのコンビニの前を通れば、また彼に会えるだろうか。
私ははっとして、そんな考えを振り払う。
何を考えているのよ、私。
あの人は絶対関わってはいけない人。
本能でそう感じたんだもの。
早足で素通りしよう。
私はあのコンビニに差し掛かかる。
早足で通りすぎようとした時だった。
誰かの怒鳴り声が聞こえる。
「てめえ、舐めてんじゃねえぞ!」
声がするほうへ目をやると、男2人が喧嘩をしているようで、左の男が右の拳を振り上げるところだった。
ガッ!
鈍い音がして、右の男が倒れこむ。
よく見ると、倒れた男は金髪。
この前私を助けてくれた男だった。
かなり殴られたようで、口から血が流れている。
左の男がまた振りかぶったので、私は考えるより先に声が出ていた。
「お巡りさん、こっちです!」
誰もいない道のほうに向かって大きな声で叫ぶ。
すると殴っていた男は手を止め、舌打ちをして金髪の男から手を離すと、コンビニの向こう側の暗闇へと消えていった。
男が立ち去ったのを確認して、私は倒れている彼に駆け寄る。



