最初は少し嫌だった。
緊張してちゃんと楽しめるのか、とか
どうやったら嫌われないのか、とかいろいろ考えていた。

でも遊んでいるうちに緊張しなくなっていた。

今日は30℃近くになるといわれていた。

さすが夏だ。

しかし私たちは水分補給するのも忘れるくらい楽しんでいた。
そんな時

視界がぐるぐる回転している
そしてぼやけていった。


お花畑で誰かと遊んでいる。
誰だろう?

もう少しで顔が見える距離まできた。

その時視界がぱっと明るくなった。

「えっ?!」

「大丈夫か?」
まってまって?
優馬が・・・
私を?

膝枕してくれてた?!

「だ、大丈夫です」

「なら良かった。
って言うかなんで敬語?」

「な、なんと、なくだよ?」

「変な奴だな。」

「あっ‼ありがとね」

「全然‼ってか、びっくりしたよ。」

「なにが?」

「お前急に倒れるんだもん。」

「・・・・・・」

「ってかお前軽すぎな‼
俺でもよゆーで運んでこれたから!」

「香菜と太一は?」

「あ~。あいつら今デート中」

「デ、デ、デート??????」

「冗談だよ‼
二人でなんかジェットコースター乗りに行った。」

「えっ!優馬くんごめんね
私が倒れちゃって乗れなくなっちゃって・・・」

「気にすんなって‼
俺ジェットコースターとか怖いの苦手だから逆に助かったわ」

「私も苦手!」

「あれのとこが楽しいんだかさっぱりわかんねーわ」

「たしかに‼」