その後、私たちは、謝恩会に向かった。

遅れていったので、あまり目立たなかった。

私は、秀の隣に座り、友達と、じゃれあう秀を見ていた。

「ねぇねぇ。桜那。」

声をかけてきたのは、美紗。妙に気分をはずませている。

「どうしたの?」

「秀と、付き合った。ってほんと?」

なーんだそんなことか、

「ホントだけど、なに?」

「いや、何でもない。」

「?」

何がしたかったのだろう?

「桜那ちゃん!」

「?あ、優くん。どうしたの?」

優くんは、同クラの、おにいさんみたいな男子。

「こっちおいで、一緒に食べよ。」

と言って、ひっぱられた

「いいけど...いいけど、このたいせいは、なに?」

なぜか、私は、優くんの膝に座らされた。

「まぁまぁ。あ、秀が見てるよー。」

「は?なんで、秀が...」

と、秀の方向を見た。その顔は、まるで鬼の形相だった。

こちらの視線に気がつき、こちらへ向かってくる。

「桜那。」

グイっと引っ張られて、優くんから引き剥がされた私。

「どうしたの?しゅ..う..?..」

抱きしめられた。

「ど、どうしたの?だ、大丈夫?」

「.....」

無言を貫かれる。

こんな大勢の前で抱きしめられると、恥ずかしいよ。あー、ドキドキする。

しばらくして、秀が私を抱きしめるのをやめた。

「次は、ないからね...」

「?」

誰に、何を言っているのだろう。

「...秀?」

怖い。顔が怖い。

「ん?なに?」

パァーっと、表情が元に戻った。


その日の夜は、眠れなかった。

今日は、1日、色んなことがありすぎる。

告白されて、ハグされて、泣いた。

あー嬉しすぎる。

可愛い、秀も、かっこいい秀も、好き。

とっても、とっっっても

「愛おしい人」。

好きだよ。ずっと、永遠に。







私は、今、高校生。

でも、この関係は、まだ続いている。

まだ二人とも両想い。

高校卒業したら結婚しようと、約束した。

今、私は、とてもハッピー

お父さんと、お母さんにも紹介した。

とても喜んでくれた。

この私の物語は、続く。

いつまでも、いつまでも、ずーっと続く。

だからそうなるように願う。



「この幸せが、なくなりませんように」

ってね♡




もうひとつ、忘れられないのがある。

最後の告白の言葉。

あれが、私の欲しい言葉。

それは、


「 」









終わり♡







最後のカッコは、自分の言われて嬉しい言葉を想像してください。