「ピッピっーーー」

試合の終わりホイッスルがなった。

「ゆー!!!」

「あ!れおとくん!!どーだった…?」

れおとくんはちょっと悲しそうな顔で言った。

「ん、かったよ。優勝。」

「ほんとに??夢じゃない??」

「ん、ほんとだよ。」

なんで、れおとくんはそんなに悲しい顔するの?

優勝したんだよ?

泣きそうな顔にならないでよ。

今にでも抱きついてあげたい顔をしていたけど、私はその時できなかった。

自分の次の試合を優先してしまった。