後ろを向いた男は手をヒラヒラさせて、リュウと呼ばれた男と去っていく。

「あー!ムカつく!あの男!」
「れ、澪ちゃん・・・。ふふっ。いつも守ってくれてありがとう。」
「あ、時間!!」
「うん。急ごっか。」


(もう会うこともないんだろうな・・・。)

少しだけドキッとした男に、そんなことを思い、澪と本庁までの道を急いだ。