「水族館、久しぶりー!」
「俺も!」
「水族館って涼し気だし癒されるよね。」
「だな。入るかー!」

竜也がチケットを買ってくれて、中に入る。

「わ!綺麗だね!」
「あの目付き悪い魚、龍にそっくりじゃね?」
「やばい・・・そっくり。目が合っちゃったよ・・・。」
「すぐに目を反らせ!シメられるぞ!」

平日の水族館は割と空いていて、竜也と華は、はしゃぎながら見て回る。

「このカニ、大きくない?」
「カニ鍋にしたら何人分あるんだろうな?」
「5人前はあるんじゃない?」
「美味そう。」
「隣の伊勢海老食べたい。」
「俺、捌けるよ?」
「あの魚も捌ける?」
「おう。料理は出来ねーけど、魚は捌ける。」
「ふふっ。何それ。矛盾してない?」