『白樺さんの作品、おもしろいんですけど
学園ものが少ないんですよね…』

知子と電話してるときに
訪ねてきた男が言う。

『は、はぁ…』

その男は私の“担当さん”だ。

『やっぱ引きこもってんのが
いけないんすよ!
ほら、学校行きましょ!』


担当さんにそう言われて
学校に通うことにしたのだ。