その時、
「洸!」
洸を探しにきた
タクの声に我に返った。


「洸、どうかした?」
タクは、狐につままれた様な、今まで見たことの無い洸の表情に思わず
この言葉が出てきたようだ。


今見た光景を
どう説明したら
いいんだろう…

考えてはみたが、それよりなんとなく
話したくなかった洸は
「別に…」
とだけ答えた。