全く、ウザくてたまんね~

タクが何とか相手をしている間に、うるさい女子どもをまけて助かった。

タクはこの手の扱いに
慣れている。

大きく伸びをしながら人気のないところを探し歩いていると
洸は校舎裏の中庭に着いた。

ふと
何も無い広い花壇の前に立ち、愛おしそうに、でもどこか悲しげに見つめる人影を見つけた。


透き通るような白い肌をしていて、腰まで届きそうなくらいキラキラ光った長い髪が、フワリと風に舞った。