一仕事終え
授業まで暫く時間があったので、タクと二人で座って壁にもたれて休んでいた。


タクがいつもと違う真面目な顔をして、話し始めた。

「あのさ、俺のガールフレンドちゃん達の中の一人の子から、
変な話きいたんだけど…

その子の中学からの友達が今、S町の高校行ってて、そこにちょっと有名な空家があるんだって。」


S町ってかなり遠いよな…
ん?
確かひまわりって
中学までS町に居たんじゃ…

洸の表情が変わったのに気が付いたタクは

「そう、その空家ってのが、どうもひまわりちゃんの家だったところらしい。」


何だが嫌な予感がし、
じっとりと汗が滲んで、
心臓がバクバクしてくるのを感じずにはいられなかった。