管理のオジサンは

「嬢の顔見られないのは
淋しいな～
な？洸。」

一々ニヤッとして
俺を見る。
しかもいつの間にか呼び捨てだし、何か性格タクに似ててムカつく

「うるせー！
…タクも笑うな！」

とは言っても、洸の気持ちは周知のことだから
今更だ…
本当、肝心の本人に通じていない。

顔を手で覆い、頭を項垂れ溜め息をつくしかない洸の肩にタクは、優しく手を乗せ微笑む。

頭を上げ、タクと目を合わせ苦笑いを浮かべた。