気付けば、学校の花壇の向日葵は
静かにその季節を
終わろうとしていた…



いつものように皆で
花壇に行き、
沢山実った向日葵の種を集めていた。


洸が袋いっぱいの種を見ながら横にいたタクに

「すげー取れたな、
これって食えるんだよな?」

「でも生じゃむりでしょ。」

タクが言うと、不思議そうな顔をして洸が

「種食べんのに生とか
生じゃないとかあんの?」

この言葉に、タクは一瞬固まり、直ぐに溜め息をつきながら頭を左右に振っていた。