そう言ってこっちを向いた
麦わら帽子から覗かせた、少し汗ばんでキラキラしたひまわりの顔が
余りに綺麗だったので、
思わず見とれていたが、慌てて

「お?おぉ~、もち
いいよ。」

と変な返事になってしまった。


すると、プッと吹き出す音が聞こえ、
目をやると

「自分の彼女に見とれちゃってた?」

保健室の窓から穏雅先生が、口元の笑みを押さえながら言った。