洸は、マスク越しのひまわりの唇に、そっと
マスクしたままの自分の唇を重ねた。


マスクで半分顔が隠れていても、ひまわりが驚いて、赤くなっているのが分かった。


「直接は
お前が退院するまで
我慢する。」

ちょっと悪戯っぽく笑ったら

「もう!」

ひまわりは照れながら頬を脹らませた。



洸は、ひまわりの手を握り、寝付くのを見届けて、病室を後にした。