星をつかまえて……。

 手紙はそう書かれていた。

 読み終えた僕は、溢れてくる涙を止める事が出来なかった。

 留美の言っていた言葉――『星をプレゼント』の意味がようやく分かった。

 僕へのプレゼント……感謝の気持ちの表れ。

 そして、留美は自分の死を受け入れていた。残された僕が悲しまないように”約束”をくれたんだ。

 これは旅立ち――留美は空へ旅立った。星を掴まえに……。
 
 窓から見上げた空は、星が瞬き始めたばかりだった。


 今日も僕は空を見上げる。

 無数の星が瞬き、輝きを放つ夜空。

 優しい光りを蓄えた星が一つ流れ、輝きながら虫取り網の中へ入った。