そして、夜が来た。




暗い暗い夜の街。




誰も通らないし、誰の声も聞こえない。




寂しい。




貴方に会いたい。




そう思っていると、




チリン




鈴?




その方を向くと、一匹の白い猫、




キレイな毛並みの猫は、




私に背を向ける。




私は迷わず、その背に乗った。




もしかしたら、あの人の元へ行けるかも知れない。




そう思ったから。