恋した冬

わたしは本当にうれしかった。

そして、月日は経ち、入試の前日になった。
塾長からあるプレゼントをもらった。それはいろいろな先生からメッセージが書いている色紙だった。
そこにはほかの教室の先生は書かないはずなのに、下田先生からのメッセージが書かれてあった。
「え?!下田先生の書いてある!」
【うふふ。わたしって良い奴w】
「え、塾長たのんでくれたの?」
【うん、ドイツに行く直前に書いてもらった。】

・・・そう、今、下田先生はドイツに行ってるのだ。わたしは下田先生がドイツに行ってると聞いた時、すごいと思ったが、心のどこかで「寂しい」と思っていた。今もまだドイツに行っている。とても寂しい。でも、わたしはあの電話を信じてがんばる。そう決めた。