恋した冬

「えーっ、じゃー、もうおわかれか。」
【そうだね。】
「じゃー、バイバイ下田先生。」
『うん、バイバイ』
「またいつか絶対会いたい。」
『･･･』
「じゃ、さようなら塾長。」
【はい、さようなら。】
こうしてわたしは下田先生とわかれた。

わたしは帰りのクルマの中でこう考えてた。
「下田先生？わたしは先生と出会えてよかったよ。そして、好きだよ。大好きだよ。先生はわたしのことなんとも思ってないけど、それでもわたしは先生が大好きです。だれが何を言おうと、先生はわたしの初めての一目惚れです。短い期間だったけどありがとう。こんな気持ちにさせてくれて、ありがとう。」