「おはよ!」
翌日、いつも通りに登校した。
陽向がいつもよりかっこよく見えた。
さっそく陽向の席へ行こうと自分の席を立つと、
ドンッ
思い切り隣に立っていた男子にぶつかってしまった。
早く陽向に会いたかったのに邪魔されてイライラしていたのか、私は彼に怒りをぶつけた。
「も〜、変なとこに立たないでよ!あなたのせいで肩痛いんだけど!」
睨みつけると、彼は私を見つめてきた。
彼の長い前髪と黒いメガネから覗く目は、吸い込まれそうなくらい漆黒で、思わず変なことを言ってしまった。
「なによ……メガネ外して前髪切れば、もっとイケメンになるんじゃない?」
私はなんの分際でこんなに偉そうなことを言っているのか。
すぐに私はその場を立ち去った。
