いつかあなたがあの星になるまで

「彩望…」

陽向は何を思ったのか、教室のど真ん中で私を引き寄せ、キスをしてきた。

「えっ…ちょっ、陽向?」

「俺は…?」

「え…?」

「俺の名前は?」

陽向が小さい子供のような口調で言ってくる。


「あ…も、もちろんかっこいいよ!」


笑顔、引きつってないかな。


「他の男の名前褒めないで、俺だけ見ててよ」


あれ、おかしいな。

好きな人の言葉って、こんなに気持ち悪くなるものなのかな。


陽向が抱きついてくる。


ここ、教室なんだけど。

正直不快感しかなかった。