危うく大恥かく所だったけど、窮地を救ってくれたナガセの後ろに回り、その肩を揉む。 「どうも助かりましたナガセ様。」 「これで1個お返ししましたよ。」 「ん?何が?」 「入社当時からずっとフォローしてくれた虎さんへの借り。」 「ハハハ、相変わらず義理に厚い男だなお前は。そんな事気にする必要ないって。」 「少なくともあと100個はあるから地道に返していきますよ。」