「・・・どういう意味よ?」


「サクラの事を“障がい者”だって、

“自分達よりも劣っている”
って思ってるから色んな事が気になって、

それがストレスになってるんじゃないですか?」


「だって事実そうじゃない!?」



「俺はあいつの事を“障がい者”って思ったことなんて1度もないですよ。」








・・・驚いた・・。

今まで聞いたことの無かった本音に、
思わず圧倒されて言葉を失ったのは北条も同じくだった。



・・・やっぱり・・ナガセは男前だ。



この一言で北条も戦意を喪失したのか、
はたまたナガセの考え方に何か気付かされたのか、

話し合いはひとまずこれで終わり、
“サクラにはナガセと俺から注意しておく”
という事を約束して会議室を出た。