フロアを出て、廊下のすぐ先にある会議室へと3人で入った。 席に座ると、 早速北条は俺とナガセの前に1枚の伝票を見せつけてくる。 「川島さんが処理したこの伝票のせいで、昨日危うくデータ入力間違えかけたんだけど。」 その声には明らかに不機嫌さが混じっていた。 「・・・・・・・どこが間違ってる? 合ってるじゃん。」 北条が見せてきた、取引先からの納入伝票を手に取り確認するが、どこもおかしな所はない。 「・・・・・・・・。」 無言で俺に目配せするナガセも同じ見解だった。