「結婚がしたいって？」


＜うん！
だから男の人に好かれてもらうように、

お母さんにお料理教わって、ネイルもして女子力アップさせるのだ！(^｡^)＞


「だったらまずその寝癖を直してこい。」


＜え！？寝癖ついてる！？？＞



食べかけのカレーライスもそのままに、

サクラは慌てて席を立ち上がりトイレへと走っていった。





「虎さん、
今のうちに食べちゃいましょう。」


「お前、いつも言うけどもうちょっとサクラに優しく接してやれよな。」


「虎さんが優しすぎるんですよ。」



ナガセはそう言いながらも、

スマホやサクラの表情を見ることに一生懸命で、ほとんど箸をつけていなかったＢ定食を急いで口の中にかきこんでいた。


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