高校生の時から通っていた茶道教室の繋がりで知り合った、華道の一ノ瀬先生。


ずっと、
“凄い人”、“尊敬する”と思っていた人だけど

障がいの事があったからサクラから話し掛ける事はほとんど無かった。



一ノ瀬は一ノ瀬で、

“茶会の引き立て役、脇役にしかならない僕が飾るお花を、いつも誰よりも真剣に見てくれていて嬉しかった“

と、サクラの事が気になっていたようだが、

“障がいの事もあり話し掛けづらかった”
という思いを持っていたようだった。


そんなある日、

サクラの方から

<先生の体験教室に来ていた男性、
私の会社の先輩なんですよ(*^-^*)>

とスマホを使って初めて一ノ瀬に話し掛ける。

これをきっかけに2人は交流を持ったようだった。








サクラから経緯を聞かされれば聞かされる程、歳を重ねる度に弱くなった涙腺が緩み始める。


サクラが結婚する喜びも勿論あったけど、
何より・・それを上回っていたのは・・・。