【第7話 告白】






「父さん、入るよ。」


「どうした?」


「お願いがあるんだけど・・。」


「言ってみ。」


「お小遣いくれない?」


「・・・・いくら?」


「5千円・・。いや、3千円でもいい。」


「何に使うの?」


「・・・・・・。
グローブ新しく買おうと思って・・。」


「・・・・・・小遣いやるのは構わんが、
ウソつく子にはあげないぞ。」


「え・・。」


「野球の道具にかかるお金なら、お母さんに言えばいくらでも出してくれるだろ?

“子供達の勉強と運動に関することならお金は惜しまない”

ってのがお母さんと父さんの間で決めてることなんだから。お前も知ってるだろ?」