「サクラには何やらせてるの?」 「大城ゴムが新製品をうちに納入したいと言ってきたので、仕入れ価格の調整をしてるんですけど、 どうも単価が見合ってないのでサクラが色々調べてます。」 詳細情報がプリントされているA4のコピー用紙を渡してくれた。 製品の特徴や外観サンプルの写真が載っているその紙を隅々までチェックする。 「向こうはいくらで売りたいって?」 「単価75円です。」 「・・・75円か。」