朝ご飯を食べてる時、

お兄ちゃんの携帯に連絡が入った。

雄也さんからで、今すぐ来てほしいって。


「美穂、泣いてもいいけど明るくな」


「雄也が、そのほうがいいって」


病院に向かってる途中に、

お兄ちゃんに言われた。

あたしは黙って頷いた。

病院について、

お兄ちゃんが言った。


「もう最後かもしれない__」


「だから後悔しないようにしろよ」


あたしは、今まで通り。

最後は笑顔でいれるように。

心の中でそう誓ってから、

病室の中に入った。