もう暗い話してもしょうがないから

お兄ちゃんに病弱くんの話を聞く。

病弱くんが生まれた時から、知ってるらしい。


「産まれた時から小っちゃかったけど」


「小学校に入るまで、普通に過ごしてたよ」


産まれた時は小さかったらしいけど、

普通に元気に過ごしていたらしい。


「病気になったのはほんと最近かも」


「でも、小学生から身体は強くなかった」


「自由に遊んだりしてた」


あそこまで具合が悪くなったのは最近か。

あたしと遊んでて良かったのかな?


「美穂のことばっかり話してるって」


迷惑じゃなかったのかな?


「毎日楽しそうだったって」


そっか。

なんかよかった。

病気のこと、黙ってくれてたから。

でももっと頼ってほしかった。


「そろそろしたくするか」


「そうだね」