「じゃあね」


病弱くんがエレベーターを降りていく。

なぜかわからないけど、

反射的に病弱くんを呼び止めた。


「ちょっと待って!」


あたしが呼び止めた瞬間、

病弱くんがあたしの視界から消えた。

明日実の叫び声が聞こえる。

次に見たものは、






倒れた病弱くんと真っ赤な血だった。