あたしはあたしの好きな人と
最後に会った日を思い出していた。


もう冬になっていて、彼氏が欲しい季節。


今日も会えてない。
今日でちょうど3か月会えてない。



今は授業中なのにあたしはスマホをイジっていた。
そんなとき、スマホに明日実からメッセージがきた。

明日実も授業中、スマホイジってるんだ。
真面目な明日実はそんなイメージない。


明日実のいるほうを見ると、
授業中なのにニコっと笑った。


メッセージの画面を表示したスマホは、
いつもと変わらない。


なのになぜか、メッセージをみると画面が輝いて見えた。




机の横にかけてあるカバンに広げている教科書やノートを入れて、
スマホを右手にカバンを左腕にかけて勢いよく立った。

「先生、美穂早退するから邪魔しないでね」

そういうと先生は黒板に社会の内容を書きながら、言った。

「ああ。相対度数だろ?先生は社会だから、邪魔できないよ」



「ありがと。じゃ!」

勘違いしてる先生に付き合ってる余裕なくて、
気付かれないうちに教室をでた。