「あたし、好きな人できたー」
休み時間、あたしは親友の明日実に報告していた。


「なんか今回良さそうだね」
明日実はあたしの恋を全く反対せず、
いつも傷付いたら帰っておいで、と言ってくれる。


「今回本当に大丈夫!心配しないで」
あたしは胸を張って言った。
「名前なんて知らないけど」そういったあたしに
心配性の明日実は気にしてくれる。


「え!?この学校の人じゃないの?」
かなり驚いた明日実を落ち着かせて、
その好きになった男の子の写真を見せる。

前に下校中に撮った写真。


あの日は初めて会った日の下校中なのに
久しぶりって感じがして一気に仲良くなった。




最近会ってないかも。
あたしと会いたくないのかな?
ちょっと不安を感じながら、
元気にしてるかな?なんて思ってた。

元気でいてくれさえいればよかった。