「美穂と隣の席がいいです」





先生が教室に病弱くんを連れてきて
病弱くんが自己紹介をするとき。

自己紹介をどうやってするのかと
楽しみにしていたら、
最初に喋った言葉がコレ。

「は!?」

あまりの自由さに驚き、声を上げていると





「だって、美穂と俺___





何を喋ろうとしたかわかって、
「ストープ!」
黙らせようとする。


だけど、
「じゃあ、美穂は俺の運命の人!」
っていうから自己紹介どころじゃない雰囲気。

嘘でしょ。

初日から何やってんの?
そう怒ろうとしたけど、
あたしの隣の席についた病弱くんは
顔色がすごく悪くて・・・


何も言えなかった。