あたしがポカンと蓮を見つめていると、




『ちっちぇ美容院だけどな』

蓮は笑った。





い…い…

「行きたいっ!!」



あたしは身を乗り出した(周りに迷惑)





『…美容院に?』


蓮の顔は引きつっている。





「どこにあるの!?
教えて下さい!!」


超行きたいっ!!






『ヤダ』

チーーン


一言秒殺…(新種の四字熟語?)





「何で!?」

『だって親には…何か、店では会わせたくねぇ』



蓮は不機嫌な顔であたしを見た。




「じ、じゃ!!
あたし蓮とは他人のフリする!!」


『お前、そこまで行きたい訳?』



ななっ!!




「行きたいに決まってんじゃん!!」


あたしは夜のファミレスに関わらず、大声で反論。





『誰が教えるか。
アホ』

んななっ…!!!



こんのドS!!!

思いやりは無いのかコラ!!(危ない人になってるよ、冬嘉)





「…ケチ」
(ガキ発言)



『悪い?
亮、こんなガキほっといて行くぞ』



そう言って蓮はチーズケーキの最後の一口を食べ終えると、席を立った。