『これ、俺の彼女、なんですけど』
俺が冬嘉の肩を引き寄せながら言った。
………。
チラッと冬嘉を見る。
んな嬉しそうな顔、すんなっての。
『は!?
冬嘉の彼氏!?』
そう言って奴は俺を見た。
………あ。
やっぱり、どこがで見た事がある。
奴も何だか俺と同じような気持ちでいるみたいだった。
『痴漢じゃねぇんだよな?』
「当たり前だろ(それ以上言うと殺す)」
うん、やっぱり見た事がある。
声も、昔、よく聞いていたような…
『あれ?』
奴が言った。
『まさか蓮?』
………あれ。
男は目を丸くして俺を見た。
…………。
記憶を辿る。
確かに、俺は奴と一緒に居た……
それは……
!!!
「亮!?」
思い出した!!



