『そんなに飲んでねぇよ♪へーき♪』
へーきとか言っときながら、頭がふわふわしてるし…はぁ。
『飲みすぎですよ、守谷君。』
その時、鮎川麗華が言った。
鮎川麗華は、冬嘉と同じクラスにいる兄をもつ。
鮎川康輝。
俺と同じサッカー部で、うまい。
まぁ俺には及ばないけど(康輝君は蓮の先輩ですよ)
鮎川兄とは良いライバルである。
だからか、鮎川妹とは普通に接してる。
他の女とは違う。
だって、最初は俺が好きだったらしいんだけど、今は冬嘉にベタ惚れ。
ま、鮎川らしい。
『海宝先輩、お呼びしましょうか!?』
同学年なのに敬語の鮎川。
誰に対しても敬語だ。何故か。
『平気平気。
そんな俺酔ってねぇし』
(…かなり酔ってますがね?)



