だってだって!!
今から蓮の家に行くって事……は…………
『何で?』
超至近距離であたしを見る蓮。
その蓮の体温に、
声に、全てに………
おかしくなってしまいそう……
「い、行かない……」
暴れる心臓と、真っ赤であろう顔を俯いて隠した。
すると、蓮がクスッと笑った気配がした。
『…そんな顔真っ赤にするって事は………家行ったら何するか分かってんだ?』
………っ!!!!!
「ななっ…!!!」
『分かりやす』
蓮は片目を細め、意地悪な笑みを見せた。
酔っ払っていても、
蓮の癖は変わらない。
片目を細めて、
あたしを見下すような、
意地悪な笑顔。
蓮がよからぬ事を考えている時の笑顔……



