「勉強教えて下さい!」


ここは蓮の家。

意外と恐怖の小テストが刻一刻と近づいている今日…




『は?』


あたしは、ベッドで寝転がり雑誌を読む蓮にお願いした。



「お願いしますっ!
蓮、古文以外はめちゃくちゃ点良いじゃん!」

『古文以外って言うな』



蓮は不機嫌そうな顔をした。




……ヤバい!
教えてもらえなくなっちゃうかも!?






『冬嘉は
古文は出来んの?』


蓮が起き上がってあたしを見た。




「古文は何とかっ!」

『あ、そ。
じゃあそれ以外教えてやろうか?』




………っええ!?
い、いいの!?!?




「まじですか!?」
『そのかわり』


…………え?





ニヤリと笑う蓮を見て、あたしのテンションは下がった。





い、嫌~な予感が…(汗)




あたしの嫌な予感
予知センサーは、
かなり当たる。

凄いでしょ?


(↑初めての方、冬嘉はこんな奴です。ごめんなさい。)




ヤバイかも…
これは!!








『教えたら何かしてくんない?』



やっぱりーー!!!!!!
予感的中!!



「何でそんな事しなきゃいけないの!?」

『しないなら良いけど?教えないから』


っああ!!



「ダメッ!ダメ!
教えて下さいっ!!」

『じゃあ何かしろよ?』



蓮の何かしろ、
は、ろくな事が
無いからなぁ~…(汗)




「それも嫌だ…」

『なら教えないけど。
お前が赤点取って補習んなって、そのせいでデート出来なくても文句言うんじゃねぇぞ?』


うっ……


蓮は強い。
いつもあたしより
上手……