ソラのオト

「話ってなんですか?」

音はその子に尋ねた。すると、

「あのねぇ?わたし、濱田くんのこと好きになっちゃったのぉ♡

一目惚れってやつぅ?だ・か・らぁ〜席変わってくれないかなぁ?」


いつもいじめていた子が手のひらを返したように態度を変えてきた。


ニコニコとしてきて、いいように音を利用しようとしてきた。

音からすれば、とても気分が悪かった。

でも、音は別に紫音に対して何か特別な感情を抱いていたわけではなかった。