-side光太-

「その子放っておいたほういいよ!」

クスクス笑う女子達。人だかり。
見た事がない金髪の男子と栗色の髪の女子。

(何があったんだ?)

ヒョコっと顔を覗かせるとそこには、俺の大好きな人が倒れていた。

「な!井上さん!?」

びっくりして最初は慌てた。

最近井上さんが女子と仲良くないということは、噂で聞いていた。

いいように言われていた井上さん。

(やっぱり女子はどこに行っても。)