そんな私の朝は、6時の起床から始まる。
スマホのアラームで目を覚ますと、まず真っ先に肌に潤いを与える。
ヘルシーなサラダを一皿、牛乳と共に飲み込むと、歯磨きを済ませ、さっそく髪のセットに取り掛かる。
櫛で全体を丁寧に整え、ヘアアイロンで真っ直ぐにしていく。
生まれつきの色素の薄い髪が整ったことを確認する。前髪の乱れを直し、化粧ポーチを取り出す。
校則でギリギリオッケーの色付きリップクリームを唇に乗せ、シャンプーの香りがする香水をほんのりかけた。
「よし、完璧」
そうこうしている間にもう時間は残り少ない。
慌ただしく制服に着替え、忘れ物がないかだけ確認した。
「行ってきます!」
まだ眠たそうに眼をこする両親にそう声を掛ける。背中にいってらー、といかにも寝起きの返事が返ってきた。
私の一日は、こうして始まる。