「宮崎!遅いじゃんか!」

ドアを開けた瞬間、飛びついてきたのはそう。

これが田中 緑だ。

「悪い、日直だったんだよ」

「あー、それならしょうがないかっ」

田中はかっこいいというより、可愛いと思う。

性格もおっとり、、してないな。

まぁ、見た目で得してるやつだ。

限りなく羨ましい、、

女子からも男子からもモテる良い奴だ。うん。

「さて、みんな集まったんだし何するかね〜」

「お菓子食べません?」

「なんのお菓子?」

「いろいろありますよ〜」

あくびをしながら背伸びをする、ボーイッシュな女は

篠崎 魅奈(しのざき みな)

男も負けるような女だ。

時々、女であることを忘れる、、危ないな。

性格もサバサバしてるせいか、女子からの人気が半端ない。

しかも篠崎は百合よりだ、、

そしてその横でお菓子を取り出しているのが、篠崎の妹。

篠崎 魅沙(しのざき みさ)

姉とは正反対の性格だ。

女の子らしくて、可愛いその容姿はもちろん男子にモテる。

この部活のゆういつの後輩なのだ

うむ、今日もかわいい。

さて、この4人の部長と部員がいる田中部。

俺は書記の役割に当たっているが、何もしないのだから書くことがない。

最近の悩みだよ。

「そこ、お菓子食べない!」

「なんでいいじゃん」

「学校になんでお菓子持ってきてんだよ!?」

「ん〜、、ダメでしたか?」

「うっ、、」

そんな悲しそうな目で見ないでくれよ、、

そんな顔されたら、、、

「許そう。」

「宮崎!?なんで許してんのっ」

「誰だって許すだろう、あの顔されたら。」

「宮崎は女に弱すぎなんだよ!」

「ふふ、田中それが私の狙いなんだよ」

「どーゆうことだよ?」

魅奈が意地悪そうな笑みを浮かべる。

時々みせるこの表情に俺は何度、、

「お菓子を持たせたのは私だよ」

「犯人お前か!?」

「魅沙に弱いこと知ってるからなぁ、それを利用すれば楽勝だよ」

「確信犯だな!?」

そう、こいつは変なとこで頭が働く。

やっかいな奴だな、、

てか実の妹を利用するなよ!?

そんなことを毎回しているのが田中部。

ほんと、毎回毎回なにするのか予測不能なのである。

そして田中が急に声を張り上げた

「田中部は変わるべきだと僕は思う!」

「え、いまごろかよ」

魅奈のツッコミに全員が共感する。

もちろん俺も

「もしかして、みんなきずいてたの?」

「当たり前でしょ」

「今まできずいてなかった田中さんにびっくりです」

ついには魅沙ちゃんまでツッコミに入ってしまった。

「う、、とにかく!」

ホワイトボードに書かれたものは、、

「田中部を世に広めよう、、?」

「どーゆうことでしょう?」

とうとう、どうにかなったのか田中。

こんな部活を広げてどうするっていうんだ。

「この田中部がどうゆうことをしているのかみんなまだ知らないんだよ!」

「別に何もしてないからな」

「そして、悔しいことに苦情が来てるんだよ!!」

まじか、、てか来ない方がおかしい。

毎回集まっては、雑談してるだけだからな。

そりゃあ、しょうがないない。

「で?広げるったってどーすんの?」

「それを考えるんだろ!?」

「まぁ、そうだな」

『うーん、、 』

全員でなにができるのかを考えてみる。

よくよく考えてみると、人気者の集まりだよな、、

田中も魅沙も魅奈も。

これを利用してなにか、、

「そうだ!」

「どうした、宮崎?」

「いいこと思いついたのですか?」

「田中!ちょっとこい!」

「ん、いいけど、、」

俺は耳打ちで思いついたことを田中に話した

さて、これでどう動くかだ、、。

次の日、田中部ではそれが実行された。