声が聞こえるキミ

「ん...」
洞窟に、彼の命を寝息が聞こえた。
彼は、眠ることが多くなった。
もう、体も起き上がれないし、
なにかを食べることもできない。
少しずつ、少しずつ、
彼から命が搾り取られていることが、
よくわかった。
きっと、明日には容体が急変して、
「終わり」が来るのだろう。
誰もが「終わり」を迎える前、
神様は、少しだけ元気を分けてくれる。
最後にこの世界を、
しっかりと見せてくれるためだ。
私も、ちゃんと伝えないと...
「アサヒ...?」
どうやら、目覚めたようだ。