アサヒは大抵、1日を海辺で過ごす。
あまり人が来ないそこは、
とても静かで、
遠くにたくさんの人が見られる場所だ。
とくに、船。
商人、海賊、漁船。
様々な船が通り、
どの船にもそれはそれは
たくさんの人間が、
楽しそうに浮いている。
アサヒは、それを見るのが大好きだった。
楽しそうな声、多様な人種、
何よりも目を引いたのは、船の装飾品だ。