アサヒがお皿を差し出すと、
はにかみながら
「大丈夫だよ」とだけ言う。
彼のいう「大丈夫」は、
安心できる。
だけど...
アサヒはただ、
うなずくことしかできなかった。
アサヒが彼にできることは、
なにもないからだ。
なにもできない自分に、
アサヒはお腹がモヤモヤとした感覚に
襲われた。