彼はそれを、
とても大切そうに眺める。
「持ってみる?」
彼は訪ねた。
アサヒは、首を横に降った。
人のものに、それも、人の大切なものには
さわってはいけないと言われてきた。
姉たちの意地悪なのかもしれないが、
人のものにさわっちゃいけないのは、
アサヒの声が聞こえる人がいっていた。
「ほら」
彼は、ペンダントをアサヒに差し出す。