それからアサヒは、
朝早くから彼のもとへと出掛けていった。
彼に少しばかりの食料をもって、
ウキウキした気分で水面から顔を出す。
顔を出すといつも、
彼が笑顔で迎えてくれた。
「おはよう、アサヒ」
彼はいつも、そういう。
満足に食べていないから、
少し痩せたように感じられた。
「ねぇ、それはなに?」
アサヒが、なにかを見つける。