言葉に、しなきゃ!
「あっ...」
アサヒは、ちからを振り絞った。
胸の鼓動が早くなり、嫌な汗をかく。
「違う、怖くない......
自分が、怖いだけ。
アサヒの声、普通は聞こえない。
あんまりしゃべらないから、
わかんない...」
ちゃんと声に出せたのか、
震えていなかったか。
アサヒ自信には、なにもわからない。
自分の声がこんな声だったかさえ、
よくわかっていない。